bitter

浅煎りのブレンドコーヒー。ビールサーバーからジョッキに注がれる生中。至極の2杯を本日幸運にも頂いた。最後まで苦くなかった。共通点。喉越しに何の違和感も無い体に透き通る自然な液体。うまいという言葉がただただ残る。ビールの話になるが、今日のビールは寧ろ脇役で主役は餃子だった。壁にかかってあるメニューには餃子とドリンクだけ。あとはちょっとしたおつまみ(きゅうりの漬け物)があった。餃子で勝負しているだけあって、だけあって、というかそれ以上に期待の300m上くらい上を行く一口目で言葉を失う代物だった。なんだこれは。高松に来て1、2を争う衝撃だった。ひとり心の中で盛り上がるカウンターの右から2番目。左隣のカップルは餃子2人前を注文し、彼女の方はビールを飲みながら彼氏とホヤホヤと喋っていたというのに目の前に餃子が来た途端彼氏なぞどこ吹く風。それは言い過ぎた。左隣りで「これならいくらでも食べれる!」と豪語する彼女に「それな!」と思わずツッコミたくなりながら4つ目の餃子に黙々と箸を伸ばしている独身男20歳。1人前7つ入りなんて微妙な個数なのは珍しいと思いながらちびちびとビールを煽っていたが、7というのはもしかしたらドラゴンボールリスペクトか?そこに少年心というか遊び心があるのか?そんなのつゆ知らず7が本場なのか果たして真相はどうなのかどうなんだ。はっきりしないがメニュー表の下に2体の餃子(チャオズ)がいるしあながち間違いでもないかと耽っているととうとう餃子が残り1個になり、ゆっくりと口の中でタネを噛み締め店を後にした。